ふだん何気なく取り扱っているJPEGフォーマットの画像データには、写真の出所を示すメタデータが含まれていることがありますよ、というのが前回のお話。
「クオリティは求めないから制作側でちゃちゃっと撮影しといて」なんてのはままあることですが、携帯電話で撮影していることや機種までが一目瞭然だったり、GPS情報から撮影場所が丸わかりというのはあまりよろしくありません。あとはまぁ、仕事でなくても匿名ブログとかで不特定多数に公開する写真ではなるべくバレたくない情報というものもあるでしょう。
普通は素材になんらかの加工を施して書き出すことがほとんどだから多くは問題になりません(加工したり保存したりする過程で上記のような情報は消えてしまう場合がほとんどです)が、撮った写真をそのまんまアップしてるような場合はWEBアプリ側で意図的に消すか勝手に消える仕様になってない限りは基本的にダダ漏れです。デザイン屋の感覚としては変更や削除ぐらいPhotoshopなりプレビューなりでさくっと出来ろよ、という感じですが、ApertureやLightroom等のカメラマン御用達のソフトですら、あんまり自由自在に編集、というわけにはいかないようです。日付ぐらいならともかく、カメラ情報や撮影条件がそう簡単に偽装できてしまうのも都合が悪いのかもしれません。
メタデータが編集できるツール等
例によって例のごとく、Mac用のフリーソフトは情報が少なくてなかなかコレというのが見つかりません。
これまでに探した中では以下のソフトが使えそうです。
【ExifTool】
http://www.sno.phy.queensu.ca/~phil/exiftool/
機能的には申し分なさそうですが操作がコマンドラインでヘルプも英語。
書き換えは不要で単に削除できれば良い場合は以下のソフトでもできます。
使い方はそれぞれのソフトのヘルプをご参照ください。
【smallImage】
http://www.iconus.ch/fabien/products/sieng/sieng.html
【ImageOptim】
http://imageoptim.com/
Windows用に関しては検索でたくさんひっかかってくるので、必要な方は探してみてください。…なんかなげやりでスイマセン。
ちなみにWindows7の場合はOS標準の機能でメタデータを削除できます。
ただし読めないデータもけっこうあるようで、ファイルによってはエラーが出て処理できない(必ずかどうかはわからないが、GPS情報やIPTCメタデータがついてるとダメな模様)というけっこうなヘナチョコ仕様。できない場合はあきらめてほかのツールを使ってください^^;
カテゴリ:画像処理 2012/4/30 22:50
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