こんにち、「一般にもっとも普及している画像用フォーマットは?」と問われた時、大部分の人から「JPEG!」という回答が返ってくるであろうことはほとんど議論の余地はないと思います。それほど有名な存在となったJPEGですが、このJPEGと呼ばれている画像データにはメタデータを埋め込むことが可能で、扱う者が意識するしないに関わらず様々な情報がくっついている(場合がある)ことは、知る限りカメラマン等写真の専門家を除いて、制作の現場でもあまり徹底して意識されてはいないような気がします。
メタデータにはいろいろありますが、代表的なのがデジカメのフォーマットで使われている、機種や撮影条件等を記録したExif情報と俗にいわれるもの。わりと最近のデジカメであればGPSを使って自動的に位置情報を埋め込むこともできるようになっています。また撮影時に記録される情報のほかに、写真管理用のソフトを使って、撮影者や撮影対象の名前など整理・検索用のタグを自分で埋め込むこともできます。
メタデータの参照方法
OSXの場合だとプレビュー.appの「インスペクタ」、OS標準(Finder)の「情報を見る」、あるいはAdobe Brigeなどでもメタデータを参照できます。さっそくどういう情報が記録されているのか見てみることにしましょう。
撮影日時、カメラのメーカーと機種、ISO感度、焦点距離、絞りやシャッター速度などの撮影条件、あとは撮影した場所とどちらを向いて撮ったかの情報…結構いろんなことがわかりますよね。当然デジカメじゃなくて携帯電話の場合は電話会社や端末の型番が出ます。
WEB用途の場合はプラグインやアドオンでブラウザから参照できるようにしてしまうのが最も便利でしょう。
safari【ExifExt】
http://phriedrich.de/index.php?module=projects&options=v
iew;0005.xml;
Firefox【fxif】
https://addons.mozilla.org/ja/firefox/addon/fxif/
さてそうなると今度は、プライバシーその他の理由からこれを削除したいケースというのが出てきます。そのままだと色々漏れちゃうことはわかったけど、じゃあそのメタ情報はどうやって削除したり書き換えたりするのよ…ということでちょっと長くなったので次回に続きます。
次回はその方法やツールについて。
カテゴリ:画像処理 2012/4/16 23:11
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